TIPOFF!! #LOVE WINTER





「お、みんな息が合ってんな。」
校庭のすみでのバトンの受け渡しの練習を野村は見て、

「おいっ!!てめぇあたしの助走に合わせてちゃんとバトン受け渡せよ!!この下手くそがっ!!」
「あぁっ?!お前が俺の足に合わせて受けるんだよっ!!」
「お前の足になんか合わせてたらビリなんだよ!!このノロマ!!!」
結城から未茉へのバトン渡しの息が全く合わないのでかなりのロスになって、再び喧嘩が巻き起きる。


「結城、俺変わろうか?」

二人の怒鳴り声に三上は呆れながら順番を変えるかと名乗りでるも、
「でも三上は翔真と同じくらい早いから、できるなら一走で突き放してほしいんだけどな。」
この調子じゃ負けてしまうな…と頭を痛めながら橘は順番の編成を考えてる側から、

「おめぇがおせぇから、こうなんだよ!!」
「ちげーだろ!?お前が自己中だからバトンもろくに受け取れねぇんだろ!?」
二人の言い合いが止まらないでいると、

『部活対抗リレーに出場の皆さん。入場口へお並び下さい。』
流れる場内アナウンスの声に、
「しまった・・全然練習できてねぇし」
橘は頭を抱えると、
「まぁ、大丈夫ですよ。」
翔真はぽんっと肩を叩きながら微笑む。

「お前はいつも慌てず余裕があって羨ましいよ。」
「いや、全然。」
「?」
どんな時も穏やかな翔真だが、今彼の脳内は未茉の沖縄での水着姿でいっぱいだった・・。