「部活対抗リレー!!?」

そんなものがあったのか!と未茉は目を輝かせながら、キタローの作ったおにぎりを頬張る。
「この種目で勝ったら購買20000円券と部費援助代贈呈だって。」
三上が商品内容を読み上げると、

「にまんぇんっ!!?」

「まぁ、山分けだから一人五百円くらい?」
「あんだよぉ!!五百円ってケチくせぇ!!やる気失せる!!」

「バカ野郎!!」
そんなことだろうと思ったと野村教頭の罵る声が響く。
「大事なのは、この部費援助代だぁぁ!!!」
「あ???」
みんなピンと来なくてあっけに取られていると、
「うちのバスケ部は男女ともに今じゃもう都強豪校だっ!!!なのに遠征や合宿が少ない!!それはなんでだと思う!?学校からの予算援助の少なさだぁ!!」

「「!」」
顧問の熱の入った言葉に思わず目をぱちくりさせる部員達。
「この援助金が降りればこの前の軽井沢合宿や全国各地の強豪校との遠征をすることができるんだぁぁ!!!」

「「おおっ…!!」」
「ぅおっお!!やりましょう!!頑張りましょぉぉ!!先生っ!!」
唸り声をあげる部員達と心弾ませる橘はノリノリでガッツポーズをし、
「おおっ!!えんせー!!合宿?!さいっこぉぉお!!あたしも絶対やるぅ!!」
全国の強豪と戦える上に全国各地のグルメや観光ができるのは最高すぎる未茉も両手をあげて喜ぶ。

「沖縄とか、九州とかぁ~北海道行きてぇなぁ!!♪」
ルンルンと夢を膨らます未茉に、
「あー!!それ最高だねぇ!!」
相沢達一年も胸を弾ませる。

((未茉様と白石とお供旅行………幸せすぎる…!!!))
キタローと村越は不気味な笑顔で興奮する・・。