TIPOFF!! #LOVE WINTER






「あっ!あたしにもなんか書いてある!!」
未茉は自分の後ろの文字を確認すると、
【高嶺の花】
お花の刺繍まで施されていた。

「たか…?」
漢字が読めずに首を傾げると、
「みっ未茉様にぴったりのお言葉です!!北様さすがです…!!」
キラキラと尊敬の眼差しが再び注がれる・・。


「おーし!!じゃ張り切って行くぜ!!」
応援団着の下にさらしを巻いて髪も鈴木さんにセットしてもらい、ヤンキーのリーゼント風ポニーテール姿になった未茉に、

「お、白石めっちゃ可愛いじゃん!」
同じ紫の応援団に声かけられてくと、
「おお、だろ!?」
応援団着の肩を片方だけ脱ぎ二の腕の力こぶを見せガッツポーズをしていく。
「すげぇ!!かっけぇ!!」

「よぉーし!!紫勝つぞぉお!!!」
未茉が気合い入れて大声をあげると、
「「おぉぉお!!」」
団員達は太鼓を叩きながら後に続いて盛り上がり声をあげる。


「何あれ…めちゃくちゃ可愛い…」

化粧もしている未茉は遠目から見ても反則的に可愛く、スト続行中の翔真も心が折れかけてる・・・。

「そうか?さらし姿でも膨らみがねぇから全く色気がないから可愛いとは俺は思わないな。」
橘がマジマジと未茉の姿を見つめると、

「どこ見てるんですか・・」
「やっぱ女は胸だろ。胸♪」
と、にこにこしながら白組応援団の自分の彼女の前原の方に視線を戻し、スタイルの良さをひけらかす・・。

「翔真ー!!」
ため息をついてるところへ未茉が駆けてくる。
「あ…」
近くで見ると、いつもより上がった睫毛のくりくりっとした目で、息を切らす真っ赤な口紅の唇はいつもよりも艶やかだ。