「ぷっ」
「ちょっとー何あの前髪ー…」
クラスに戻る途中の廊下ですれ違う人にみんなに村越の前髪は見られるも…、
「ピンで隠せるのに本当にいいの?」
一緒に歩いてる相沢が尋ねるも、
「ははは…い!せっかく未茉様にきっ切って頂いたので…」
「あ、村越さん…ぶっ!!あははっなにその前髪ー。受け狙い??」
クラスに戻ると、米田達が笑いながら出迎えられ、
「結城君達に聞いてくれた?」
目の前にやってきて念押しされる。
「いっい…いえ。」
怖さと緊張が一気に込み上げるも、
「なんで?今朝言ったこと分かんないの?」
“このクラスから居場所なくすよ。”
「わっ…」
「?」
「わっ…わ私の居場所は…」
“だったらあたしの為に学校来いよ!”
未茉の声が記憶の中から聞こえてくる。
「え、なに?聞こえない。」
どもる村越を面白そうに見下ろす。
(頑張って…村越さん…!)
相沢は頷くように見守ると、彼女達へとうつ向いていた顔を真っ直ぐあげて、
「わっ…私の居場所は、あああなた達には奪えません!!」
「「…!!」」
まさかの反論に米田達も驚いて顔を見合せ、クラスメイト達も驚くと、
パチパチ…!!と相沢は拍手をして、
「やればできるじゃん!」
村越の肩を叩くと、安堵の笑みがこぼれた。
「米田さん達、やり過ぎだよ。」
「そうだよ。白石さんの服や、村越さんの教科書まで
。こんなのいじめじゃん!」
ここぞとばかりに、女子達が立ち上がって責め立てると、
「なっ…なによ!!」
ふんっ…!!と米田達はばつが悪そうにクラスを出ていった。
「もう大丈夫だよ。きっと。」
相沢が微笑み、村越の肩をさすると、
「あ…ああありがとうございます…!!」
涙を溢しながらお礼を伝えた。



