「おしっ!さっぱりしたぜ?新しい自分になれたかもなっ!!」
かっかっかっ!!と大袈裟にどや顔で笑うと、
「はははい…頑張ってみます…。怖くても、ちゃんと相手に伝えてみようと思います…」
「おう!!頑張れよ!!」
ばんっ!!と思いっきり背中を叩き激励してると、
「村越さんっ!!!」
背後から体育館に響く声とドタバタと足音立ててやってくる相沢の姿に、
「!」
ビクッ…!と一瞬、村越は体を縮こませてしまうが、
「さっきは酷いこと言ってごめんなさいっ!!!」
突然平謝りをする彼女に拍子抜けしたように村越は驚く。
「さっき??」
未茉がぽかーんとした顔で首を傾げる。
「さっき私、湊君に近づかないでとか、白石さんを利用して湊君に近づいてるとか言いまくっちゃって…」
「はっ?!」
「さっき湊君から聞いた…。抱き合ってみえたのは貧血で支えてたからだって。それなのに早とちりしちゃって本当にごめんなさい…」
「あ…」
絡まった糸がほどけていくように、締め付けていた胸がようやくホッとして、
「あっあああの…こっこここちらこそ…でっ出過ぎたまっ真似をして…ご心配おかけしてすみません…!!」
ちゃんと言えたことにホッとすると、
「ううん。本当はもっと信じなきゃいけなかった…仲間なのに。」
相沢が涙ぐむと、“仲間…”というそのワードに村越ももらい泣きを始める。
「なんだよ…泣くなよ!!こっちまで泣きそうになるじゃんかっ!!」
とりあえずワケわからないが、二人が泣いてると未茉も泣き始める。
「でも・・それはそうとその前髪!!どうかしたの!?罰ゲームで切られたみたい・・・」
眉毛よりも上で真っ直ぐに切ったつもりが斜めになっている前髪は明らかに切りすぎだった・・・
「「えっ・・・!?」」



