TIPOFF!! #LOVE WINTER





「バスケって精神力が大きく左右されるスポーツだからよ、ただドリブルとかシュートとか上手くても、自分だけの世界で上手いだけで終わんだよ。
パスは受け取り手がいねぇと成り立たないし、絶対的信頼感ねぇと託せねぇよ。人間力っーの?」

「…」

「自分によえー奴はバスケもよえーし、自分につえー奴は、バスケでも勝ち抜く強さ持ってる。」

「…おっ…同じことを未茉様のお父様にも言われました…」

「ああ。だろうな。お前のバスケは確かに上手くて正確だ。でもそれだけじゃ勝てねぇよ。」

「す…すすみません…」
「一緒に全国目指すんなら、クラスがどうとか、ちいせぇこと言うな。」

「はっははは…はい!!」
(かっこいい…)
思わずピシッと身が引き締まるように背筋が伸びた。

「前に言ったろ?あたしも莉穂に会うまではクラスで浮いてたとかよ。」
「…はい」
「話が合わねぇとか、うだうだ言ってた自分が今じゃ馬鹿みたいに思えたぜ!やっぱ視野も世界も広い方が人生もバスケも楽しくなるぜ!!」

そんな笑顔をみせるこの人のバスケ姿がキラキラと輝いて眩しく見え憧れて見えるのは、きっとそんな人生を歩んでるからなんだ…と今、納得した。

「逃げんのは楽で簡単だけど、たまには立ち向かってみれば?あたしがいるじゃん。」
「!」
「あたしは逃げねぇよ。お前から。」

強く頷いてくれる言葉がどれだけ心強く、心揺さぶられたか…
きっと彼女には分からないであろう。でも…

「あ…あ…あありがとうございます。」
真っ直ぐに零れ落ちた涙と引き換えに強く決心した。