「村越さん、湊君のこと好きなんでしょ?」
「え…??」
「入学当初、椎名さん達と一緒に狙ってたもんね?!」
「ちち…違…」
「でもね、白石さんと湊君は付き合ってるの!!申し訳ないけど昨日今日復活してきた村越さんには望みなんかないの。」
昨日から根本的なことを誤解されていると気づいてはいたが、人様に意見を申す勇気など村越にはなかった。
「白石さんもあんなに村越さんの面倒見てくれてるじゃん?それなのにこんな風に裏切ってるの心痛まないの?」
違うーーっと喉の奥でつっかかった言葉は苦しくも、出てこなかった。
「白石さんめちゃくちゃいい子なの!バスケだって今のままじゃだめだからって、人一倍頑張ってるの。そんな彼女だからこそ私達、みんな湊君との仲を応援してるの。だからこれ以上、二人の間を引き裂こうとなんて考えないで!!」
そんな気などこれっぽちもなく、これ以上誤解を招かないようにと村越も翔真には近づかないようにはしていたが、
「…」
本気で心配する相沢の視線に、自分なんかが未茉の側にいたことに消えてしまいたいくらい悲しくなった。



