TIPOFF!! #LOVE WINTER






「そうそうそれでさぁ~」
朝練帰りの相沢達がクラスに入ろうとした時、村越の跡を追う翔真の姿に

「え…」
「今のって…湊君と村越さん?」
「ヤバくない?どうなってんの…?」
嫌な予感と共に顔色が曇った。




「待って!村越さん!!」
廊下であっという間に村越に追いつくと、腕を引っ張った。

「はははっ離してください!!」
「あ…ごめん。」
とても困った表情を浮かべていたので翔真もすぐに離し、
「あの教科書、誰に書かれたの?」

「…自分で書きました。」
「え、泥棒猫って?」

「・・・。」

さすがに無理があるだろう…とも言えずにいると、
「しししっし失礼しまっ…す。」
「あ、待って。これ布!昨日落としてったから。」
ぺこりと頭を下げて受けとると、

「未茉ちゃんに言ったらきっとクラスに殴り込みに来るよ。」
「いっ…いい言わないでください!誰に書かれたかは分かりません…」
「んー。でも俺、未茉ちゃんに村越さんのこと宜しくって言われてるし…」
「そっそそんなこと言われましても…」

「誰に書かれたか心辺り本当にないの?」

「あああの…本当にこんなこと大丈夫です……私未茉様がいてくれればそれで毎日本当に幸せです…」

「ぷっ!」
思わず翔真は吹き出すと、
「?!」
村越は焦ったように混乱するも、
「ぶあははははっ!!」
「なっなななんですか…」

「いや、ごめんごめん。なんか俺と同じようなこと言うから。」
お腹を抱えながら突然笑いだす翔真に困惑するも、

「あっああ…おっおふたりはあああっ愛し合ってらっしゃいますからねっ!」
「うん。」

「…!!」
照れもせずに普通に頷く翔真に、
(うっ羨ましすぎますぅ……)
未茉の愛を寵愛する翔真が羨ましくて仕方ない村越だったが、

「でも今ちょっとすれ違い気味。ってか、勝手に俺がふて腐れてるだけだけど。」
「え…そそそうなんですか…?」
「…うん。好きすぎて辛い。」

(きっと未茉様もお辛いに違いない…)