TIPOFF!! #LOVE WINTER






「あー面倒くせぇ男だな!!」
頭をぐちゃぐちゃにかきながら喚く未茉に、


「…お前また“健さん”かよ。」

「あ?」
喧嘩してから互いに避け続けた結城が初めて未茉に口を開いた。

「いつまでもお前らの間に“健さん”のワードが出てきたら、そりゃ翔真だってお前の側にいんのもいい加減疲れんだろうなぁ?」
「…!」

「人に莉穂を幸せにできるかどうとか言う前にお前はこんなんでできてんのかっつー話だよ。」

ーーバン!!
カッとなった未茉は机から飛び降り結城の机を叩いた。
「おめぇなんかと一緒にすんな!!翔真を幸せにできんのは、あたししかいないって自信しかこっちにはねぇんだよ!!」

「自信は自分の中だけだろ?バスケを理由に先伸ばしにしてても、結局いつまでも健さんがまとわりついてくる翔真の気持ち考えてみろよ。」

睨み合っていたが、思わず一瞬怯んだ未茉は唇を噛んだ。

「アイツにだって限界があるからな。いつまでも好きでいてくれてるなんて自惚れんなよ。」

傷つけてばかりの自分の戒めの言葉が突き刺さったが…、弱さがこみ上げると拳でぐっと握り潰した。