「あ、健だ!!」
一方未茉は、病院で診察を終えリハビリ施設に向かうと健を発見した。
「おう。」
やってきた未茉に手を振ると、
「あ!!」
「どうも。」
隣にはタオルを持ちながら健のリハビリを見守っていた実湖がいた。
「なんだ。お前もいたの?」
「白石さん。まず、ひとついい?」
「あ?」
「実湖年上だから。」
「おう!知ってるぜ!」
悪びれる様子もなく笑顔で答える敬語というものを理解しない未茉に呆れて怒る気にもならないでいると、
「どうだった?診察」
「おう!わりと順調だぜ!あと一週間ってとこかな!!」
「よかったな。じゃあ、俺あっちだから。」
それだけ聞くと健は広いリハビリ施設の奥の方に入ってしまった。
「じゃ、また。」
実湖もこちらを見て涼しそうな笑みを浮かべて後をついていった。
「あんだよー…そっけなっ。」
自分のタオルを振り回しながら、かまってもらえず少しだけふて腐れた。



