TIPOFF!! #LOVE WINTER





そんな村越は一刻も早く帰ろうと部活が終わるとすぐに着替えて、一目散に体育館を飛び出したが、

「あれ、随分早いじゃん。」

校門のところで三上と翔真が待っていた。

「あ………」
困ったことに彼らの方が早かったようだ。

「あああの、すっすみません…」
「ん?」
「きょっ…今日は母が迎えに来てくれっれるので…だだ大丈夫です…ああありがとうございました!!」
ぺコリと深々と頭をさげてさっさと逃げるように走りだすと、

「え、ちょっと待って。」
なんだか不自然に避けるように行ってしまうので二人は追いかける。
「!」
気づいた村越も慌てて猛スピードで走り出そうとすると、

「あ…あぶない!!」
交差点の目の前の信号が赤に変わっていたので、翔真は村越の手を引っ張った。

「!!」
びっくりして振り返ると、部活の下校生徒の視線に気付き、ぱっとその手を振り払う。
「急いでたの?危ないよ」
「ああ…、親のとこまで送ってくよ。」
二人の言葉に思いっきり横に首を振って、
「だ…大丈夫です!!」
「え…」
信号が青になると同時に走り去ってしまい、二人は訳が分からず顔を見合わせ首を傾げると、
「あれ、これ」
彼女のバックから落ちたのか縫いかけの布きれを拾いあげた。

「明日渡すか。」