「前原さん!!!今日は診察とリハビリでこれで帰るぜ!!」
六時前になると、軽い練習を中断して前原に駆け寄り挨拶した。
「分かった。一応結果ラインでいいから報告して。」
「おっ…おう!!!」
クールな言い回しでも気にかけてくれてることに嬉しくて思わず顔が綻ぶも、
「おう、じゃねぇだろ。殺すぞ」
後ろから蹴りを入れられ、
「うわぁぁあーんこわぁぁあい!!!」
泣きべそをかく未茉・・・。
「村越、お前部活出て体調大丈夫か?」
「あああはい全然っ…」
体育館を去る途中、村越が気になり声をかけるも顔色も良さそうに見えてホッとしたが、
「あ、翔真ー三上ー!!」
隣の男バスの方に行き二人を呼ぶと、
「お前は呼ばれてないな。」
その呼び掛けに対し意地悪そうにキタローが結城に言うと、
「うっるせぇっ!!」
ほっとけと怒鳴るもチラ見をする。
「そっか診察?帰るの?」
「おう!あのさ、同じ方面だろ?村越のこと送ってってくんない?」
「分かった。」
二人がそう頷くも、
「あああの…私、本当にだだだだ大丈夫ですから」
首を思いっきり振って遠慮するも、
「アイツは用心棒だから遠慮すんなって!!早くよくなれよ~!!」
手を振りながらさっさと帰ってくが、
「白石さん!」
「んあ?」
体育館の下駄箱で相沢に呼び止められ振り返ると、辺りを見回してこっそりと小声で話し出す。



