「えー、じゃ体育祭の色決めをする!」
ホームルームでは来週の体育祭の準備とチームカラー決めを始めると、

「体育祭!!?」
もちろん未茉は目を輝かせて喜ぶ。

「未茉ちゃん出れるの?」
後ろの席の翔真は怪我の心配をするも、
「もちのろんよ!!このあたしが体育祭を出ずに誰がでるっーんだよ!!」
ガンッ!!と椅子に足を乗せて未茉がポーズをすると、
パチパチパチ!!とキタローは盛大な拍手を送る。


「あたしがいるチームを絶っ対優勝させて見せるからな!!!」

校内の全生徒を三色に分ける為、チームをカラーを決めるクジ決めをする。
「三上、お前何色?」
「白。」
「翔真は?」
「青。」
「未茉ちゃんは?」
「紫だぜ!!」
ハチマキを頭に結ぶと、隣の席の結城が持っていたハチマキが紫だったことで目が合うと、

「ふん。どうやら輪を乱す足引っ張りそうな奴がいそうだな紫にはよぉ。」
わざと嫌みを放ちながら未茉が睨み飛ばすと、
「うっせぇ…」と小声で睨み返される。


「じゃー次、各色の応援団を決めるぞ。」
新米の言葉に「えーっ!!」と生徒達の嫌がる声が響く。

「紫は白石さんがいいんじゃない?」
同じく紫チームの椎名が未茉を推薦する。
「確かに!声でっかいしね!!」
みんな笑いだすも、
「おう!!いいぜ!!あたしがやる!!」
スポーツの面倒なことは全く嫌な顔せず引き受ける未茉に、
(単純・・!やった!)
面倒なことをうまく押し付けた椎名はニヤッと勝利の笑みを浮かべるが、

「俺が白石の応援団の衣装作る。」
同じく紫チームのキタローが満を持して名乗りをあげる。
「おう!!宜しく頼むよ!!」
ガーンッ!!とショックを受ける椎名であった・・。