その次の日から未茉は結城を避け、
「未茉ちゃんおはよ。」
「ん。はよ。」
教室では翔真や三上とは挨拶はするものの、休み時間のチャイムが鳴ると、ガタンッ!と勢いよく席を立ち、
「村越、体育館行くぞ。」
隣のクラスの村越を誘ってバスケしに行ったりしてBIG3とはつるまなくなった。

「…」
そのあからさまな様子に結城は、余計にふて腐れるものの、何も言えずにいた。

「翔真、お前…」
ただ気がかりなのは翔真が未茉といたいだろうにも関わらず自分の側にいてくれることでそれが気になるも、
「ん?」

「…いや。いい。」

「ん。ふぁっ…」
あくびをして眠りだす翔真も、三上もあえて触れるのやめていた。


「村越じゃあなっ!付き合ってくれてサンキュー!」
いい練習相手ができてルンルンでクラスの前で別れ、村越も嬉そうにクラスに戻ると、
「!」
教室の入り口では米田達のグループが腕を組み睨みながら威嚇してきた。

怖がりながら教室に入っていくも、突き刺さるような視線に青ざめてく。