「おい…斎藤先生もう来るぜ。」
そこへ冷静なキタローがすっと間に入ると、
「ちょ…ちょっと!!先生もう来るからとりあえず三人とも座って!!」
椎名は倒された机を直しながら何事もなかったかのようにしようと未茉の手を引っ張るも、
「見損なったぜおめぇらには。」
三人に言い放つと、未茉は教室を出ていくと、
「ちょっ…白石さ」
椎名が後を追うとすると、
「おい、どうしたーお前ら~」
教室に入ってきた新米がなんだか殺伐とした教室の空気を感じとるも、
「決してなんでもない。」
冷静を装いながら目を血ばらせ睨みながらキタローが席に着くと、
「おっ・・おお・・・。そんなに朝から睨んでくれなくてもいいぞ・・」
怖い怖い…と新米もビビりながら教壇に向かう。
そしてみんなも何も言わず座りだしてくれた。
「追いかけないの?」
いつもなら未茉の後を追うであろう翔真が大人しく席につくので三上が不思議に思った。
「未だに健さんにフラッフラする優柔不断女は追いかけないよ。」
わざと結城に聞こえるような嫌み返しに、
「いや・・ちげぇよ・・。わりぃ、あれはつい言葉のあやで・・・」
とばっちりを食らわせ暴言まで吐いてしまった手前、何も言えなくなり小さくなる結城に翔真はぷっと小さく笑う。
「火に油を注いでも仕方ないかな。」
「それもそうだな。てか、結城のその傷は白石にやられたの?」
「ああ、一昨日莉穂と帰ってるとこ見られておもいっきり顔面パンチ食らった。」
「気の毒・・・。」
その後、禅と寝ていた翔真は、
“結城も莉穂がぁぁぁああああ”と悲鳴混じりのギャン泣きをされながら叩き起こされ、
“お前…まさか知ってたのか!?”
と、二次災害が置き散々な一日だったのだ・・。



