田島の速攻をユリは見ながら、この場に戻ってこれた感謝を、残された可能性にかけて自分を奮い立たせ頑張ろうと、ぐっと拳を握りしめた。
「さっすが。田島さん!」
未茉がタッチすると、
「まだまだ一年にいいとこ持ってかれてたまるか!!」
「実力実力ー♪」
「てめぇ・・」
「あはははっ!」
「よし!!8点差!!勝つぞ!!!」
ユリが手を叩き、コートで渇をいれると、
「前園…」
みんなが驚くも、その一体感に残された体力を振り絞りながら一歩を大きく踏み出す。
「「おしっ!!」」
その姿に神崎監督の目にもそれは涙が浮かんだ。
「「頑張れぇ!!」」
「「頑張れー!!東京!!」」
次第に観客達も愛知だけの応援ではなく、東京の応援も増えていった。
諦めない強い力でゴールを守ってく。
残されたのは、気合いだけだ。
だが、こんな時でもエマは涼しい顔して決めてくる。
やっとの思いで追い付いた一桁点差を、3ポイントシュートを決めて、あっさり11点差に戻す。
「はぁはぁ…」
未茉の目の前で打たれたシュートだった。
残り3分…。
一斉に見上げた得点板のこの点差が重くのし掛かった。
疲労も重く足に絡まりつくようだった。



