「おっ!なんかいいねぇ!!ホットだねぇ!!よしっ!!じゃいこうかっ!!」
勝負事大好きな清二は手を叩きながら二人を迎える。
「じゃいくよ?」
組んだ二人の熱い闘志を感じる手を清二は、二人の顔を見比べながら押さえて、
「レディーゴォオ!!!」
ゴングを鳴らすと、
「くっ…」
「う…」
両者全く譲らず、握られた手は微動だにしないが、二人の顔が食い縛るように赤くなり、二の腕は小刻みに震え血管も浮き上がっているので、相当な力がかかってるのが傍目にも分かる。
「おぉっ……すげぇ……」
思わず未茉も食い入るように目を見張ると、
「っ…う」
一瞬の緩みがあったのか、若干翔真の方へと拳は傾いた。
「くっそ…」
匠はさせるか。と力を入れ戻すが、
ここは死んでも負けられまい…と、しばらく両者の額に汗を滲ませる横一線が続くも、翔真も力を振り絞り、
ーーダン!!と匠の手を机に叩きつけた。
「…っし!!」
思わずホッとしたように翔真はため息つくと、
「マジか…」
がっくり肩を落とす匠に、
「またいつでも受けて立ちますよ。」
翔真はそう手を差しのべると、
「お前のそのスマートに上からがマジで腹たつよ。」
あまり自覚のないことに思わず目をぱちくりさせるも、そんな裏表のない表情を見て匠もほんの少しだけ、微笑みを浮かべ握手を交わした。



