「あんだよぉ!!二人してよぉ!!」
ばりっ!!と結城は三上達の手を振り払い、
「あぁっ!!そうだぁ!和希ぃ!!俺らもお前に退院祝いがあったぜぇ!!!子犬よりもこりゃ狂暴だぜぇ!?」
「え・・まさか・・」
三上と翔真の嫌な予感は、時すでに遅し。
「じゃっじゃーん!!!!狙われたナース続編!!!」
自慢げに和希にDVDをお披露目すると、
「げぇぇっ!!?」
和希は真っ赤になって驚く。
「お前が大興奮だった前回の狙われたナースの続編よぉ!!俺らからのプレゼントだぁ!!喜べぇ!!」
「「うぉおおおおっ!!すげーー」」
「すげぇっす!先輩っ!!」
そのハイセンスな表紙からして部員一同は鼻息を荒げ大興奮するが、
「きゃぁああああっ!!変態!!結城君最低っ!!」
幻滅したママは大声で捲し立てる。
「ゆっ…結城ぃ!!なんでこんなとこで・・ばっバカかお前はッ!!この酔っぱらいが!!」
思わず取り上げて和希は激怒するも、
「あんだよぉ!!お前病院で散々、“結城ぃこれ最高だぜ次もよこせ”って夜な夜なラインしてきたろ!!」
「ばっ・・・!!?」
「これがあるからリハビリ頑張れるわぁ~ってたじゃねぇかぁよぉ!!」
「う・・っうるせぇ!!やめろ!!」
「か~~~~ずぅ~~~きぃ!!!」
パキパキ…と指の骨を鳴らしながら、清二は威嚇するように怒りを噴火させる。
「一生懸命リハビリ頑張ってると思ったら、お前はまた動画ばっか見てたのか!?何が父ちゃんみたいになりたいだ!!このバカ野郎!!」
「うぎゃぁあっ結城のバカ野郎ぉぉぉぉぉぉ」



