TIPOFF!! #LOVE WINTER





「ありがとう。わざわざ。息子達のために。そしてダンクを大切に育ててくれてありがとう。」
改めて清二は神崎に深々とお辞儀をした。
「いえ…とんでもないです。」
ふるふるっと首を振り、涙をこぼしながら神崎は、

「…それと昨日、颯希君がうちに来て、もう一度時間がほしいといってくれました。」

「えっ…!?それじゃあ…」
まさかの言葉に一番目を輝かせたママに、神崎は頷いた。
「私も彼に言いすぎてしまったことがあって一方的に婚約取り消しをしてしまいましたが、少し時間をかけて知らなかった彼を理解しようと思ってます。」

「綾乃ちゃ…!!」
願ってもない展開にグウッ…とママは嬉しさのあまり言葉をつまらす。
「ぜひ、そうしてやってくれ。颯希は兄妹の中で一番不器用なだけなんだ。でも人一倍頑張り屋なんだ。」

「はい。…知ってます。」
清二がお願いすると神崎も溢れる涙をこぼしながら頷いた。
「綾乃さんの存在がきっと颯希を変えてくれると信じてる。」
「うんうんっ…!!!」
ママも大泣きしながら強く頷き、パパの言葉に賛同する。


“結婚したいとまでなった相手をそう簡単に解消するかな。大丈夫だよ。”

「確かに翔真が言った通りだったな。」
未茉が思い出したように呟くと、
「え?」
聞き返す神崎に、
「ま、よく考えた方がいいぜ?あんな奴と共にする人生なんてロクなもんじゃねぇからな。」
ふんっと面白くなさそうに忠告すると、

「・・・まぁ、確かにあんたみたいに口の聞き方をよく知らない妹が出来ると思うとよく考えなきゃね。」
「あぁ!?」
「「あはは!」」二人のやりとりに一同は笑いを誘った。