「えっ・・・犬ぅ!!?」
「どっかで見たことねぇか?和希、未茉。」
一同が声を揃えて驚く中、健が尋ねると、
「ああ…ある。この犬ダンクにそっくりだ…!!」
まるでダンクのミニチュア版のような毛並みにそっと未茉は震えながら手を伸ばした。
「わざわざ健兄、ダンクに似た犬探してプレゼントしてくれたのか…?」
驚きと嬉しさで震えながら和希は尋ねると、健はかごから子犬を抱き上げ、
「ちげーよ。こいつらはダンクの子供達だ。」
「「えっ!?」」
二人は声を揃えて驚くも、
「は!?なんでダンクの子供が!?」
「…実は、ダンクはうちの実家でずっと育ててたの。」
実湖と顔を見合わせて神崎監督がゆっくりと口を開いた。
「「ええ!!?」」
再び声を揃えて驚く姉弟に、神崎は順を追って説明を始めた。
「…約五年前かな。私と颯希君は当時から付き合っていたんだけど、ある日、颯希君が犬のダンクを連れてて。」
「ダンクを!?」
「健君に後々聞いた話は当時全然知らなくて、ただの捨て犬を保健所に連れてこうかと思うっていうから、可愛い犬だったからうちで飼うって言って、それからずっとダンクはうちで飼ってたの。」
「ダンク神崎監督の家にいたの!?」
衝撃的事実に驚くと、こくりと頷き、
「…まさか、白石さんのご自宅で飼われていた犬とも知らずにずっとうちで育ててしまってたの。颯希君も一言も言わなかったし、実湖から聞いて驚いたわ。」
“実湖”その名に未茉は、視線を向けた。



