「てか、受け入れ体制じゃなかった?東条に」

「あ?断ったぜ?」
「付き合ってなくても未茉ちゃんが他の男とキスするなんて俺嫌だから。」
「知らねーよ。みんな急にしてくるしよ。」
しらっとした言い草に、もう何十回もの未遂がありそうでゾッとする・・・。

「・・・もう地球上の男みんな消えればいいのに。」

本気で男性人類消滅を願う翔真を
「あはははっ!つまんねー世界!!」
と未茉はお腹を抱えて笑い出すが、
「つまんねーって・・・。」
人の切実な願いを・・・。とため息つく横目で未茉の笑顔を見て、


「キスさせて。」

「!」
「誰もいないとこで機嫌治して。」
そっと絡めてくる手と、大きな体で小さな声でそうおねだりするギャップがまた可愛く思えた。

「あたしの部屋来るか?」

「えっ!!?いいの!?」
ぱぁあっと目を輝かせて聞き返すその一言で、すでに機嫌が治ったように見えたが、

「おう。あとでパーティーが終わったらな。」
と未茉は約束の笑みを浮かべた。