「っとに!!大丈夫か・・・」
ここまで歩くのも精一杯で体力を使い果たし、クタクタだったのか体はもう起き上がる気力さえなかったようだ。

「しょうがねぇよ。ほぼフル出場だし」
「コイツお前の為に振り絞って出しきってたぜ。あの王子学院大学相手に」
結城達がそう言うと、
「ふーん。」
呆れとなんか面白くなさ半分だったが、翔真の寝顔を見て


「じゃご褒美でもやっか。」

未茉がニッと微笑むと、そのまま翔真の頬を引き寄せて、

チュッとキスをした。


「「!!!?」」
「おまっ・・・・!!?」
こんな公衆の面前でまたっ・・と部員達は真っ赤になって驚くと、

「んー…もっかい。」

こんなのも悪くないなぁ、と意識半分の中で翔真はおねだりをした。