TIPOFF!! #LOVE WINTER






ピーッ!
試合開始のブザーが鳴り響き、ジャンプボールで大きく競り負け王子学院大学ボールからのゲームスタートだった。

「ナイシュー!」
そして早速点を決めて折り返す。
「行くぜ。」
翔真にボールが渡ると、すぐにスリーを打つ。
「「おし!決まった!!」」 
(長いボール回しは命取りだ。すぐに打つ。)
積極的にエース翔真を中心に得点を重ねていき、

「マジか…」
二階席で見ていた実湖もあっけにとられていた。

「え、相手高校生でしょ?何手こずってんの。」
「いやいや、相手チームのあの6番相当うまいし、チーム全体の連携がよくとれてるよ。」
他の観客達も食い気味に話していた。

そして第1Q終わると、18対21と明徳はくらいついていた。


「計算外だな。」
「ああ、高校生だとあなどってたけど、中々やるな。」
平気で中で勝負を仕掛けるスコアラーのBIG3に対して、さすがの王子学院大学も少し焦りを見せると、
「じゃー、二年用意して。」
監督が二年を準備させるも、所詮練習試合だからか、そこまでの焦りも感じられない。

そして第2、第3Qは、二年を二人入れ変えてきて激しい当たりもあり、点差が開いていった。

「57対48…」

いよいよ9点差まで差を広げ始めていった。

「翔真…」
追い詰められてく焦りからか、チーム全体のミスも増えていき、激しく息を切らしながら結城は、不安混じりの声で名前を呼んだが、

「ああ。負けて当たり前の試合なんかねぇ。」

「「!」」
いつになく強気な横顔で言い放つ闘志むき出しの翔真は、相手に不足なしと言わんばかりだ。
「マジか…」
(きっとまだまだだ。
翔真の本気こんなもんじゃねぇな。)
長年一緒にやってきた結城には分かった。

翔真に余裕はないーーでも、
自分の限界はまだ越えられる。