TIPOFF!! #LOVE WINTER






「じゃ~。一年」

王子学院大学の監督は、リラックスムードの中生徒達を集めて作戦ボードすら出さず準備している。
颯希は監督の隣のパイプ椅子に足を組んで座っている。

(向こうの一年だって橘達とは二年の差だが、とてつもない筋力と体格の違いだ。BIG3も190センチあっても撥ね飛ばされそうだ。)
全国から選りすぐりの最高峰選手と一回りも二回りも違う体格差に野村監督も思わず汗が伝うが、


「橘さん、恐れずスリー打ちまくって下さい。必ずリバウンドとるんで。三上、結城、俺が…」
まるで人が変わったように翔真がガンガン指示しているのを見て監督も選手も驚く。
((こっ・・こんなに試合に前のめりな湊は初めて見たな・・・。))
いつもは出された指示にただ黙って従うだけなのに、今日は自ら作戦ボードまで広げて指示を煽る。

「…お前、調べてきたの?」
監督顔負けの入念なる指示に結城は呆れ半分で尋ねる。
「ああ、YouTubeで拾って。あとは北が色々集めてくれた。」
「・・・。いいけどよ、お前その意気込みウィンターカップでも発揮しろよ。」
「ああ。もちろん。じゃないと彼氏になれないからね。」
さらりと答える翔真に、
「おまっ・・・そこかよ・・・」