TIPOFF!! #LOVE WINTER





「全員でリバウンド取って全力でディフェンスだ!!!勝てる!!勝てるぞ!!」
愛知がタイムアウトを取ると興奮しながら手を叩く神崎の声がアリーナに響いた。
「「はい!!!」」
よし!と田島の掛け声とともにみんなで手を叩きあった。

だが、もうみんなの疲労はかなりのものがあった。

数分休んでいたユリでも体は悲鳴をあげていた。
石井が4ファウルであまり思いっきりのいいプレーがポストでできない分、静香にその分のしかかる。

アイシングしながら、タオルを頭にかけて疲労困憊の身体に、水越の巨体を押さえ込んできたつけは、このラストクォーター相当なものになって響いた。
「静香…大丈夫か?」
「大丈…夫です」
もうおふざけもないくらい、ごまかしきかないようだ。


「残り5分10点差…」

この勢いとペースなら充分逆転できる射程範囲内まで追い付いた。
ここまで巻き返してここで負けるわけにはいかない。


「お気の毒に。もうバテバテですわね。」
ジャイコが水越にそう言うと、
「もうダメよ。あれは。」
インターハイで当たった時よりはマシだが、疲労困憊のユリと静香を出して逆転にかけるくらいしか他に手はないチームかと鼻で笑うと、

「インターハイでも負けて、結局天才の一年頼み?そんなんじゃ何回当たってもうちには勝てないわ。」

試合再開のブザーが鳴り走りながら、浴びせられた屈辱的な言葉が耳に入るも…田島は唇を噛み締めた。

ポンッと簡単に水越に静香の頭上から軽く押し込むようなシュートを決められてしまった。
「ッ…」
静香の腕はもうアザだらけだった。
インターハイの時以上にマッチアップする時間が長く、苦痛で顔を歪めていた。

「静香…大丈夫か…」
あんなつらそうな表情見たことないとマイクも心配になった。
「佐々木さん用意してますね。交代するかもしれませんね。」
よく頑張ったのに…と早乙女も辛そうに見守る横で、
「静香ちゃん…」
匠も心配になった。