「もう彼女を守るのは俺の役目じゃなくなったんだーって切ない顔してる。」
動こうとした足を止めていた健に実湖は、未茉達を見ながら遠巻きに微笑んだ。
「健が諦めつかないのも無理ないね。生でも可愛らしい子だし。」
「だろ?だからいい加減俺のことなんて諦めれば?」
「やだよ。あの二人が付き合ったら、チャンス大だもんね。」
にこっとしながら健の腕を組み、寄り添うと、
「俺と同じくらいしつけーな。」
「慰めてあげるって!」
「わりぃ、必要ねぇな。」
「冷たくされた方が実湖は萌えるし!」
そんな彼女は神崎綾乃の妹で健と同じクラスの女の子、神崎実湖だった。



