「あれ、莉穂?」
結城が莉穂に気付き、呼び止める。
「え…結城君来てたの?」
「なんだ!!来てんなら、外の模擬店一緒に回ろうぜ。」
戸惑う莉穂の手を取り引っ張ってく。
「ちょっ…!!待って私未茉に」
「あいつには翔真がいんだろ。」
「ちょっと待って。強引すぎ」
思わずその手を払いのける。
「強引にでもしないと、莉穂は俺のものにならないっしょ?」
「…!」
「嫌いじゃないくせに。行こ。」
全てを見透かされて赤くなってく莉穂の戸惑う隙すらも与えない強引な結城は外へと彼女を連れ出した。
(うわっ、結構マジじゃん・・)
遠巻きに見ていた三上も苦笑いだった。
(ダチの親友に手を出すとか、アイツちゃんと真面目に付き合えんのかな…)
心配をよそに二人は体育館から消えていった。



