TIPOFF!! #LOVE WINTER





「じゃまず三投連続で打っとくか。」

ニヤリと微笑む清二が、手慣れたように力強くバンクシュートのようにフリースローを三本決める。

「「おお!!さすがぁ!!」」

「!!」
子供達の歓声と拍手が送られる中、翔真だけは清二のフリースローを初めて見たので驚いた。

(投げ方…未茉ちゃんにそっくり…)
まるで瓜二つだ。
こんなお手本のような完璧なフォームを見て育ってたら、天才にもそりゃなるだろうなぁ。と納得した。

“未茉が一番に清二さんの能力を受け継いで生まれてきたんだ。”
その時、初めて匠の言った言葉の重みを理解した。

「さすがパパっ!!」

笑って拍手する未茉の顔を見て、お手本が側にあると、いつかそれを越えなきゃならない試練があるように思え、彼女の背負ってるものが並大抵のものではないことに翔真は初めて気づいた気がした。


禅も翔真も清二もその後、九投目まで連続で決め、
「「うぉぉおお!!すげー!!」」
落としてない!と子供達は興奮してる。

「禅も翔真君もさすがだなぁ。プロでも三投連続で決めるの難しいのに。」
二人に拍手しながら集中力の高さを清二は誉めるも、
「当然ですよ。」
ふんっとした顔で禅は翔真を睨み、十投目を打つと、

ーーガンッ!!!
「あ・・・・」
フォームは綺麗だったが、リングに当たり禅が放ったシュートは落ちてしまった。
「「あぁー!!落ちたぁ!!!」」
「禅君がついに落としたぁぁ!!」
子供達がどよめくと、

「よし!!」
誰よりも嬉しそうにガッツポーズをする翔真。
「おお禅、ありがとうな。俺のメンツが保たれそうだ。」
「くぅ…」
肩を叩きながら清二がそう言うと会場中からは笑い声が響いた。