ーーシュッスパッ!!
問題なく三投目も二人は難なく決めて余裕の表情を浮かべてる。
「むっ。」
お互いに火花を散らして睨んでるが・・・
「「おぉっ!!」」
子供達はその睨み合いさえ面白そうに無邪気に拍手を送っている。
「なんだなんだ。めちゃくちゃ盛り上がってるな。」
体育館がやたらと盛り上がってると聞き、やって来たのは、未茉の父の清二だった。
「「コーチだぁ!!」」
圧巻のオーラと共にクラブの子供達も憧れの存在に声を揃えて喜ぶ。
「あ、パパぁ!!!」
未茉も嬉しそうに抱きつくと、
「手伝ってくれてるのか。」
「うん!」
「お、禅。元気か?」
「はい、こんばんは。お久しぶりです。」
小六までいた教え子の禅にも気付き、大きな手で頭を撫でる。
「あれ、確か君は…湊君。」
「はい。ご無沙汰しています。」
一度未茉の家で会ったことを覚えられていて少し嬉しそうに微笑むと、
「いつも妻が嬉しそうに君と未茉の妄想話を…」
「妄想…」
「ああ。」
くすくすと清二は笑いながら、
「で、なんの勝負なんだね?」
「おじさん、実は未茉のキスを賭けたフリースロー対決で・・・」
莉穂は口元をひきつらせながら伝えると、
「そりゃ父親として断固として阻止しなくちゃな!!」
ボールを持ちそう言って清二は立ち上がり、
「私も混ぜてもらうよ。禅、湊君。」
ニヤリと二人を見ると、
「「「うぉぉおおお!!!」」」
「コーチがフリースロー対決するとかすげぇ!!」
子供達は更に大興奮して大盛り上がりだ。
「ま、盛り上がってるからいっかな・・。」
莉穂も苦笑いからの頷きに代わる。
「きゃぁあああっ!湊君と東条君とパパが対決するなんてぇ!!」
噂を嗅ぎ付けたママも興奮をしてビデオを回す。
「未茉ちゃんのお母さん元気そうになったみたいだね。」
いつもの様子に戻ってきたように見え翔真がほっとする。
「うん。まぁパパも帰ってきたしな。ようやくストライキが終わったぜ。」



