「クラブってうちのクラブかよ!!?」


未茉の父親が経営する全国屈指のクラブでもあり、白石家の子供達はもちろん、桐生嵐や、スター兄弟や名高いスーパープレーヤーを輩出した東京きってのバスケナンバーワンのクラブリーグであった。

放課後、一同がやって来ると、並べられたトロフィーと賞状の数々に皆、圧倒している。
「うわ…清二さんのNBAの時の写真があるすげー!!」
入り口のポスターとお宝写真に結城は感動し目を輝かせて写メまで撮っている。

「ここのリーグ強豪すぎてミニバスの時に戦ったけど全然勝てなかったな…」
「今でもつぇーぜ!今年も全国優勝してるし!」
苦い想い出を語る三上に未茉はどや顔で中へ入ってく。

「おー!未茉ちゃん!!?久しぶりだねぇ!!」
「うぉー!!おっちゃん久しぶり!!」
入り口にいたおじさんコーチと未茉は抱き合ってる。
「あの人、昔選手だったよな…」
見たことある…と結城が呟くと、
「ああ…おっちゃんって・・・」
馴れ馴れしさに引いてると、

「なんだお友だちとみんなでお祭り来たのか?」
「祭りぃ!!?」
「今日20時からここの商店街の祭りがあってうちのクラブも総出で模擬店出すんだよ。うちのクラブも解放してるし。」
「おお!?もうそんな時期かよ!!はやっ!!」
「お父さんも来るから遊んでいきな。」
「おう!!祭り最高!!楽しみ!!」
うひょおぉっ!!とジャンプする未茉に、
「おい、待て。まずは当初の目的を…」
安定の突っ込みを入れる一同・・。