「こっこら!!白石!!やめなさい!!ほら担任!早くやめさせなさい!」
「はっはい!!」
野村教頭に言われてあたふたとしながら教壇へと走る新米斎藤。

『嵐とはただの幼なじみ!!でも嬉しいことがあったら抱き合うし、悲しいことがあったら慰め合うし、キスされたら受け入れることはあっても、絶対に付き合うことも好きになることもねぇ!!』

「え・・・」
キスされたら受け入れる・・?
なんだか納得いかない単語に翔真は眉をひそめる。


『そんなことでいちいちなんで周りに弁解しなきゃいけねぇのか謎だけどよ、そんなに確かなことが知りたきゃここではっきりしとく!!』
バンッ!!と再び強く教壇を叩きながら、生徒達を睨んだ後、翔真の方を振り向く。

『そういや、ベストカップルの告白の返事もまだだったしな。』
「え、未茉ちゃん聞いてたの?」
『聞いたぜ?覚悟しとけよ。』

グイッ!!と翔真のネクタイを掴んで自分の元へと引っ張って背伸びをして、


『翔真、お前だけは極刑だぜ。』


不敵な笑みを浮かべて、偉そうにキスをした。