「おい!翔真!?見たかよニュース!!?」
心配になった結城と三上が自宅まで迎えにきて、
「白石と連絡つかねぇんだけど、お前には?」
「いや、俺も連絡したんだけど連絡つかなくて。」

「っーかテレビニュースに身近な白石が流れるとか・・マジビビんだけど。」
「本当にそれな…」
結城の一言に三上も同調する。
あのアホでガキの白石がテレビに…と。

「やっぱりすげー奴なんだなと認めざるえないよな。」
「よりによって相手が相手だからな…。翔真大丈夫か?」
「大丈夫だよ。」
二人の心配をよそに意外と平気そうだった。

相手が自分より格上の桐生嵐と噂になっていたら、普通ならプライドが傷ついてもおかしくはない。そう思った結城は、翔真が気にしてるだろうと思い、あえて触れた。

「っーかさ、スタバのデートの記事は、あれは嘘らしいぜ?」

「嘘なの?写真があるのに?」
三上は不思議に思って聞き返すと、

「ああ、あんとき、中林も莉穂も一緒にいたのにうまく白石と桐生のとこだけ切って載せてるらしいぜ!莉穂に聞いたから間違いねぇ!」

((“莉穂”・・・。))

それよりも急に莉穂と呼ぶ結城に、翔真と三上は妙な違和感があり、お互い顔を見合わせるも今は突っ込む時じゃないと触れるのをやめた・・・。

♪♪…
「あ…」
スマホが鳴り翔真は画面を見ると、すぐに出た。

『あ、湊?わりぃんだけど未茉を迎えに来てくんない?』
星河健からのお願いだった。