『桐生さん!!息子さんの交際が話題になってますが、真相は?!』

『昔から嵐が惚れてたのは知ってるけど、相手にされてんのかされてないのか…あははっ!』
元日本代表の選手であり、現在は日本バスケットリーグのプロチームの監督をしてる嵐の父も記者を交わすように笑って答え去っていった。


『と、いうわけで両カップルのご両親へのインタビューVTRでしたが、いやぁ~~超サラブレッド同士のスポーツ界きっての爽やかビッグカップル誕生なのではないか!?と言われておりますねぇ~』

『いやぁ~本当にとんでもない七光り同士ですよねぇ?!』
『そうなんです。桐生君はもう言わずとしれた高校生ビッグプレイヤーで、小中高と日本一に輝き、初の高校生日本代表としても活躍しており、もうすでにNBAからもお声がかかり大学はアメリカに確定していて、史上×人目のNBAプレイヤーの誕生間違いなしと言われているんです。』

『凄いですねぇ!!一方、その日本人史上初のNBAプレイヤー白石清二さんの娘さんが今回噂の相手ということでして、私会場で見たんですが、まぁ本当に可愛い美少女でして…』
『そうなんですよ!しかもこの子も凄い経歴でして、小中も日本一、アンダー日本代表選手にも選ばれていて……ちなみにお兄さんもバスケの名門大学王子学院大で今年4連覇達成の日本一の栄光を手にしてます!』

『ここまで来るとバスケ一家というか…凄すぎません?!』
『ちなみに弟達も日本一になってます。』
『中々サラブレッドでお父さんが凄くても子供達も…とはなりませんからね?!』
『気が早いですけど、もし桐生さんと白石さんが結婚して子供ができたら物凄い遺伝子で超超サラブレッドですねっ!!ははっ』
『それはもうっ!日本中が楽しみになりま…』
ーーブチッ!!!
耐えられず朝のテレビニュースのスイッチを切ったのは、


「だ…大丈夫?翔真…」
「あ、うん・・つい、思わず。」
母親に心配されるも、自宅のテレビを見ていた翔真は食事も喉に通らず頭を抱えて立ち上がった。