「いいとこ持ってったなぁ~」
あの野郎…と、結城がため息交じりに睨む。
せっかく莉穂の前で慰める寛大な男を演じたかったので男気ジェラシーを感じている。
「…うちまだ期待してええのか…?」
静香は莉穂にそう尋ねると、
「莉穂?」
ぼーっとするも、ハッと気づき、
「あっ…うん。いいに決まってる。」
「そか!?そんな大事に思われとったやなんて、うち知らんかったわ!」
「…うん。静香はとても魅力的だよ。未茉の日陰なんかじゃないよ。人にはみんな一人一人の魅力があるんだから。」
「やっぱり親友やな!莉穂、大好きやで!!!」
ぎゅっと静香が抱きつくと、莉穂はゆっくり頷きながら抱き締める。
「うぉおおお~~~!!なんや力がみなぎって来たわ!!うちも腹減ったで!!唐揚げ食べるとするわ!!」
単純に復活を果たした静香もスキップしながら下へ降りてく。
「さっきも食べたんじゃないのかよ・・・」
と結城がひきつってると、
「…どうかしたの?」
ぼんやりとする莉穂に気づき尋ねた。
「あ、ううん…。なんでもない。二人とも、わざわざ静香の為にありがとう。来てくれて」
「…俺でよかったら話聞くけど?」
ここぞとばかりにキラッとした笑みを浮かべ紳士的に振る舞う。
「本当に何もない。大丈夫。」
「だったらLINE交換しようぜ。」
「え」
「ほら、白石のこととかで今後色々さあると思うし!!」
(すげー押すな・・・。)
「じゃ、俺は帰るわ。」とそんな二人の様子を見て三上は速やかに退散した。



