「うちはいつになったらスポットライトが当たるん?もう未茉の日陰なんて真っ平や…!!」
いつも勘違いな程、ポジティブな静香が珍しく弱音を吐くので莉穂の目には思わず涙が浮かんだ。
「は?いつお前があたしの日陰なんだよ。頭おかしいんじゃねーの?」
「未茉、いいから。」
莉穂が止めようとした時、
「あー…、それスゲー分かるな。」
急にそう呟いたのは、結城だった。
「あんたみたいな凡人にうちの気持ちが分かるんか…」
「凡・・!?」
「まぁまぁ。」と、三上が結城を押さえる。
「っーかよ、俺も中学校時代から翔真に好きな女4人は持ってかれてるぜ?」
「……」
驚く静香は顔あげると、
「そうなの?」という全く心当たりのない翔真の表情に、
「やっぱエースだし、結局何やってもかっけーし。何一つ翔真に勝るもん持ってねーから、バスケ見に来た女子は俺より翔真選ぶの当たり前だし。」
「…」
「しまいには、翔真に振られたから俺んとこ来た女もいたし。なんでいつも翔真なんだよ。って頭では分かってるけどいつも心ん中で思ってる。だから分かるぜ。お前の気持ち。マジで。」
静香の気持ちに寄り添ってくれた結城の優しさに莉穂は温かく思っていると、
「せやな…気の毒やな。ただあんたと違うのは、うちは未茉より可愛ええし、ええ女だし、バスケ以外ではすべて勝っとるのに、なんでうちにスポットライトが浴びへんのか納得いかんよ……分からへん葛藤や。」
「「・・・・」」
なんかズレてる気がするが、突っ込む勇気がでない・・。



