「私達、静香に会いに来たんです。顔見てもいいですか?」
改めて莉穂がおばちゃんに訪ねると、困った表情を浮かべ、
「ええけど、静香今元気なくてねぇ…だから連日唐揚げのやけ食いしとるんよ。」
「「・・・・。」」
普通元気ないなら食欲なくすんじゃねぇか・・というツッコミをしたい男性陣に対し、
「ほらやっぱり心配いらねーじゃねーか。」
ため息つく未茉を筆頭にゾロゾロと静香の部屋へと一同は階段を登ってく。
「静香ー!ぅおいっ!!!」
ノックもせず静香の部屋の扉を豪快に未茉が開くと、
「…なんや。」
寝間着姿でボサボサの髪でポテトチップスをベッドの上で食べる顔色の悪い静香が振り向いて答えた。
「うっ・・・なんか臭い。」
潔癖症三上が鼻をつまみながら部屋中を見渡しながら顔を歪める。
「もう…食べっぱなしじゃない。静香ったらごみちゃんと捨てなきゃ。」
散らかったポテトチップスの袋やアイスのごみなどから異臭がし、莉穂が拾い集めゴミ箱へと捨てていくと、翔真も捨て始める。
「なんだただのサボりか。お前は。だから言ったじゃねーか心配ねぇって。あたしおばちゃんの唐揚げ食ってこよ!!」
冷たい視線を送った未茉は、ため息ついて下へと引き換えそうとすると、
「…せやな。いつも能天気な未茉の裏側でうちはこんな苦労強いられてきたんや。」
「…は?」
「静香、どうしたの?」
心配になった莉穂が覗きこむと、
「莉穂覚えてるか?うちが中2の時に好きになった田村先輩も未茉に盗られたんや。」
「盗られたっていうかあれは元々先輩は未茉を…」
「そや、分かっとるねん。うちはいつも未茉の引き立て役や。この女にみんなとられてくんや…匠さんもや。」
デートで何があったのか、薄々勘づき始める翔真と莉穂だった。



