「おう、莉穂!!」
「未茉!」
地元の最寄りの駅で落ち合い手を振ると、ついてきたBIG3の三人の姿を見て、
「あれ、みんなで?」
「おう!見舞いは多い方がいいっしょ!!」
「どうも。」
(相変わらず可愛いな…。)
目の保養とばかりに結城は莉穂を見て挨拶する。
(二階堂と別れたんだもんな。アイツが大事にしてきた女だと思うとなんか…萌えるな。)
「こんばんは、いつも未茉がご迷惑おかけしてます。」
ぺこりとお辞儀をして、ワンレンの横流しヘアをさらっと耳にかける仕草は、同い年とは思えないほどの落ち着きと上品さを感じた。
「心配だね。お友達」
心配を装って紳士な振るまいを見せようとする結城。
「連絡つかないっていつから?」
「それが…、匠さんとデートした日から。大成の子に聞いたら具合悪くて休んでるって聞いて。」
「あの日の朝からあたし静香に会ったぜ?」
「私も朝は連絡取り合ってたんだけど…」
「っーか、あの赤のふんどし選んだのお前か?!」
「私じゃないよ・・静香が勝手に」
「なにふんどしって」
会話に入れないBIG2に尋ねられるが、
「さぁ・・・。」
知らないふりをするしかない翔真だった。