「お、BIG3!!いい話があるぞ~~!!」

自主トレしてる三人に野村監督が朗報だとウキウキした様子で駆け寄る。

「知ってますよ・・大成との練習試合ですか?」

「なんだ知ってるのか!早くもウィンターカップ予選も目前だからな!うちと王子と大成の一騎討ちになるだろうからかなり有難いお話だ!!」
最高の腕試しだ。と頷く。

「マジ有難いっすよ!!夏のリベンジ今度こそしたいですから。」
早速闘志を燃やす結城に、
「ああ。」
静かに闘志を燃やす三上。

だが、翔真だけは何やら考えてる様子だった。
「どうした湊。大成じゃ不満か?」
「いえ…そうじゃないです。」
「…?どこか対戦したい相手いるのか?今のうちの強さならどこに申し込んでも対戦してもらえるぞ。」
正直に言っていいんだぞ?と野村監督が押すと、


「…一番したい高校は、エースが今不在なんで。」
重みのある一言に、王子の星河健か…と二人にはすぐ分かった。

喉から手が出るほど対戦したい相手なんだろう。今すぐにでも。
そんな翔真の静かだが誰よりも強い闘志を感じていた。

「でも今すぐにでも対戦したいチームがあって…。でもできるか…」
「なんだ!?どこだ!?どこでも言ってくれ!」
珍しく無欲のエース翔真のリクエストならと野村監督はどんと構えると、
「確か監督、王子学院大学に教え子いましたよね?」
「あ・・??いるけど・・」


「王子学院大学としたいです。」
「なっ…なにぃ!!?」