「いつもの自然な練習風景撮って、最後にアクエリゼリー飲んでる所を撮るね。」
後日、部活の練習が終わると、月バスの撮影部隊が体育館にやって来て未茉にそう説明した。

「あ、神様だぁ!!」
「お、白石君、今日も元気だね!!あ、はい。これ撮影用のバッシュだよ。プレゼント。」

「マジぃ!?これナイ○の新作じゃん!!かっけー!!」
「スポンサーさんからのプレゼント。3足くらい頂いたから好きなの履いてあと持って帰って。」
「ま、ま、マジでぇえっ!!?さすが神様!!」
「おっ、おっと・・苦しい…」
勢いよく抱きつかれながら、七光りなのに贅沢育ちしていないところに神様小倉記者は、共感を覚えるも、

「これ、売ったら金になるかな?」
その三足をよく品定めする未茉に
「え・・?」
神様は動揺を隠せない・・!


「白石さん撮影でしょ?!すごーい!」
「すげー芸能人みたい!!」
「なんかいつもより可愛くね?」
「メイクしてるのかな?」
もう部活は終わってるのにみんな残ったり、噂を聞き付けた生徒たちが四方八方の体育館のすみから覗き込む。

「白石、頑張ってねー!」
話を聞き駆けつけた三年の女バス・元キャプテンの鈴木さんも手を振ってる。
「あ、どもー!」
と手を振り返すと、
「頑張れよ!」と隣には彼氏のマイクの姿もあった。
「おうマイク!」
「・・・アイツ、また呼び捨てを…」
呆れ怒ってるとクスクスと笑う鈴木が、「あ。」見に来たBIG3に気付き手を振る。