「…感じる?」
ブラジャーの上から軽く胸を撫でてきた。
「触られると気持ちいいんだろ?感じるんだろ?声出せよ。」
「やだって!!もう離せよ!!!」
もがいて暴れると、電気のスイッチが背中に当たって、パチッと部屋が明るくなった。
「うわぁっ!!」
思わず嵐は声をあげる。
「なんなんだよ!てめぇーは…」
未茉が言いかけて嵐の顔を見ると、
「見んな!!!」
耳まで真っ赤になって踞ってる。
「ぜってぇこっち見んな…!!」
見たことないくらい真っ赤な顔を隠して小さくなってる姿に未茉は思わず、「ぶっ!!」とこらえられず吹き出してしまう。
「笑うな!!バカ野郎!!!」
「お前、変な奴!!!」
ぶっあはははっと大きな口を開けて未茉は笑ってると、その屈託ない笑顔にどこか安心した様子で、
「しばらく一人にさせてくれ。」
穴があったら入りたい本人の心情に、
「分かった。ちょうどいいよ。」
未茉はそう言ってキッチンに入っていってしまった。