「スマホもやっぱ出ねーし。」
何度かけても電話には出なかった。

(今日、多分夜の新幹線で嵐帰っちゃうだろうから早く帰らなきゃな!!)
未茉はダッシュで家の前に着くと明かりもついてなかった。

「うちにはいねぇのかな…」

ママも瑞希も病院に行っていて玄関には靴がなかったが、
「え…あ、嵐!?」
嵐の外靴があったので電気をつけて入ってくと、
「なんだ…いんじゃん!!明かりくらいつけろよ。」

リビングの電気のスイッチに手をかけると、その手を嵐が止めて、


「…好きだって言ったよな?俺」 


そう言って頭にキスしてくる。

「…嵐、さっきは悪かった。本当にごめん。あたしが無神経だった。」
「いいよ。お前の無神経は今に始まったことじゃねぇから。」

急に未茉の体を壁につけて自分の体で覆い被さるようにして、身動きが取れなくなる。

「ちょっと邪魔だよ電気…」
電気をつけようとする手を掴んで離さない。
「電気はつけんな。」
「なんで!?」
「いいから。」
「はぁ?!」

スッと未茉のバスTの裾を捲り、Tシャツの中に手を入れて胸の辺りまで捲ってくる。
「あんだよ!!やめろよ!!急に何やって」
「さっき言ってただろ?したいんだろ?」
耳元でそう挑発すると、未茉の足の間に自分の足を割り入り体を押し付け身動き取れないようにしてくる。

「やめろ重い!!」
胸を軽く揉み、中のインナーキャミソールも廻りあげると素肌の感触に嵐も心臓をバクバクさせる。
「離せ!!触んな!!」
思いっきり引き離そうと暴れると、顔をくっつけて、その体温を感じようとしてくる。