「なんだ。嫉妬か?」
「だったらわりぃかよ!!」
「わりぃけど、お前に殴られる覚えなんかねぇーよ。」
「どういう意味だ?!」
「お前はただ自分がしたかったことされて悔しいだけだろ。」
図星だと分かっていても、八つ当たりだと分かっていても、腹が立つ嵐は、健に拳をあげるも、ーーぱしっ!とその腕を掴まれ、
「いっ…てぇ!」
ギリ…ときつく掴まれる腕に嵐も思わず顔を歪めると、
「おい!!やめろ健!!」
匠が止めに入り、その手を離す。
「…そんなに悔しいんなら、お前ももっと未茉にぶつかればいいだろ?まあ、ぶつかれない自分に苛立ってんだろうけど。」
「ーー…!」
「大体、お前何年未茉が好きなんだよ。何年ずっと指くわえて見てきた?!」
「…」
「お前は生まれた時から今までずっと一緒にいて、いくらでも好きだって言う時間あったよな?アイツに触れたかったら触れる時間なんて腐る程あったよな!?」
「…あったよ…あったけど…」
いつも夢中で追っかけあってたそんなアイツが隣で無邪気に笑えば笑うほど、好きだなんて言えなかった。
思わずしゃがみこみ、頭を抱えた。



