TIPOFF!! #LOVE WINTER





「なんや人騒がせなやっちゃっな。」
「もー、静香もだからね!」
去ってく未茉を見ながら、すっとぼける静香に莉穂は頬を膨らませて少し怒った。

すぐに辺りを探したが、嵐は見当たらなく、スマホに電話しても繋がらず、部活の時間になってしまった。



ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン!!!
「チャイムは一回でいいって言ってるだろ嵐…」
健の自宅のチャイムが連打され、扉を開けると、見れば分かるほどの怒りに満ちた表情の嵐が立っていて、

「…なんだよ。どうした?」
「どうしたじゃねぇよ!!!」
玄関からずかずかと上がってきて、健の胸ぐらを掴みかかる。

「手、離せよ。」
「俺には突き放すようなこと言っておいて、自分は影で美味しい思いしてんのかよ!?このクソ兄貴が!!!」

「おっ…おいっ!!何してんだよ嵐!?」
玄関で物々しい喧騒が聞こえてきて慌てて匠が二階から降りてきて止めにかかる。
「匠兄…いたのかよ。」
「連休だからな。どうした…何事だ…」
ただならぬ雰囲気に息をのむと、

「いいから離せよガキ!!」
健は胸ぐらを捕まれた嵐の手を振り払う。
「ガキじゃねーし!!」
「いいから嵐、落ち着け!何があった!?」
匠が引き離すも、逆にその手を振り払われる。

「未茉に手出しやがって…」

グッ…とやるせない深い憤りに満ちた拳を握りしめた。