今日から秋の祝日の連休だ。
部活は午後からだったので深夜遅くまで嵐と公園でバスケに明け暮れ、
「ぐがぁぁああーー」
八時になっても未茉は自宅で爆睡中だったが、一緒の部屋では全然寝れないのに、未だに一緒の部屋で寝かそうとするママに嵐は今回もまた目の下に深いクマを作らされる・・。
(試合続きでクソ疲れてんのに・・・しかも自主練にも付き合わされてんのに寝れねぇで朝だし!!)
寝顔を前に指一本触れられず、毛布にくるまり右往左往していると、
ピーンポーンピーンポーン!!
朝から何度も鳴り出すチャイム音に、
「おい!!未茉!!起きろ!!なんか鳴ってるぞ!!」
「ん~…………」
ごろん…と寝返った時にTシャツからぴらりとはだける未茉の太ももに釘付けになる。
「わぁっ・・・・!!!」
後退りして転がる嵐の心臓はドクドクと高鳴っている。
そして、悪い虫が脳内では暴れている。
こっそりとその太ももへと一歩一歩進み、ごくりっ・・と息を飲む。
男子校の男子寮で四六時中バスケばかりしている嵐は、一切女にも女の裸にもエロ動画でしか免疫がないため、生身の、しかも大好きな子のこの姿だけで興奮が襲い・・・
「うぅっ・・・」
健康な男子はギンギンの下半身を押さえながら苦しんでいると、
「姉ちゃぁーーん!!!静香が来たぞー!!!」
階段下から瑞希の声が響いたと同時にドタドタと物凄い足音がこちらへと響かせてやって来る。