「本気でアイツのことを幸せにしたいんなら、ただバスケで一番目指してても、自己満にしかならねーってこと。」

「…!」
「遠距離も向かねーし、甘えん坊だから側にいてくれる奴に弱いし、そういうアイツの女の部分お前が分かるまではぜってぇー付き合えねーと思うぜ。」
「うっ・・・・」
痛いところをつかれ、ぐさぐさと胸に止めを刺される・・・。

「あと、その鈍い性格もな!」
「うっ・・・・」

「エマの気持ちも全然気づいてないんだろ?」
「ぐあっ・・・・なんでそれを!?」
「コクられたんだろ?どうせ。」

「・・・コクられたよ!!
っーかでも俺なんで好きになって貰えたのかわかんねーっーか!今までそんな雰囲気一切だしてねぇのに!!急にコクってきてキスしてきたと思ったら表彰式ん時に顔合わせてもシカトされてたし、なんか意味わかんねーっーか。」

女心が全く理解できず、もどかしさから髪をぐしゃぐしゃとかく。


「お前さ、どうせエマの前で未茉の話ばっかりしてきたんだろ?それ相当傷つけてきたと思うぜ。エマの心すら分からねぇのに、未茉の心分かって幸せにできるっーのか?」

「だってよ……エマなら未茉といいライバルになると思ってさ!!アメリカにいた頃、日本に来るの迷ってたから、俺もいるし、未茉みたいなトッププレーヤーがいるって勧めたんだよ!!」

「あーそりゃもっとかわいそうだなぁ…まぁ、頑張れ。」
嵐の肩を叩きながら、自分で考えろ。とにっこりと突き放すように微笑む。