ピーンポーン!!ピーンポーン!!ピーンポーン!!


スター兄弟・星河の実家のチャイムが連打されて、

「うっせぇな…チャイムは一回でいいんだよ!!!嵐!!!」

一人家にいる健が玄関の扉を開くと、そこにはどや顔の嵐が立っていた。


「おう健、見ろよ!!」
じゃじゃーんっ!!!と胸に輝く男子国体バスケットボール大会優勝のメダルを見せびらかす。

「おう、おめでとう!!この野郎!!」
「あははっ痛ぇよ!!」
首に腕を回し、じゃれあいながら家へ出迎える。

「午前中に閉会式終えてそのまま来たのか?」
健は嵐をリビングに通して、アイスコーヒーを入れる。
「おう!和希んとこ寄って未茉んち行ったら、まだアイツ帰ってこねーし、母ちゃんはもう死にそうな顔してるからこっち来た。なんかあったのか?」

「颯希さんが婚約解消してへこんでんだよ。」

「え?!国体の時会ったけど、婚約者だって鼻の下伸ばしながら俺に言ってたぜ!?」
「マリッジブルーじゃねぇか?」
その辺のくだりは面倒くさいので適当に流す健。
「女ってこぇーー!」
それをなんの疑いもなく受け止める嵐・・。