「しばらく通院して、電気治療とリハビリで早くても一ヶ月ってところかしら。無理をしなければなんだけれどもぉ。」
あの子に無理をしないって通用しないからぁとママは困った顔をする。
「ですね・・・。今回の活躍でアンダー18の正式召集もかかったんですよ。」
「あらぁ。そうなの?」
「試合は2ヶ月先ですし、その前の合宿も海外遠征も今の白石にとってはかなりプラスにはなると思います。」
「でもぉ、パパがなんて言うかしらぁ。あまりバスケに熱入れると学業についていけるか…。だから心配で今まで代表関係はすべて断ってたのよ。」
「そうだったんですか…。でもバスケで活躍していれば大学だってかなり進路も決められますし。」
「えぇー??未茉ちゃん大学行ってまでバスケやるつもりなのかしらぁ。」
「・・・・。」
娘の凄さをまるで理解してない母に神崎も苦笑いしかできない・・・。
「でもよかったわぁ~♡こんなにしっかり者のお姉さんが未茉ちゃんのお姉さんになってくれたら本当に安心だわぁ♡」
「……」
「それより綾乃ちゃん♪結婚式の日取りは決めた?!私いくつか式場の候補をねピックアップしてきたのよぉ~」
ルンルンしながらバックの中から花嫁雑誌を数冊取り出すと付箋紙がついたページがいくつも出てくる。
「お母様…そのことなんですけれど」
深刻な表情に気まずそうに話そうとする姿に
「あ…もしかして綾乃ちゃん…」
頷きかけるその姿を見て、
「もしかして…白無垢の方がよかった?!それともリゾート婚の方?!今時は海外っていうものね!!」
「・・・。」
全く気づいていない鈍い母に神崎は頭を抱える・・・。



