「しばらくバスケは見学かな。」


放課後、病院の診察を受けるとレントゲンとしばらく険しい顔でにらめっこした後、担当医師である東条・父にはっきりそう通告される。

「ぬぁあ・・・ぬぁぁぁあんでぇえ!!!?」

診察室はおろか、病院中に響き渡るくらいの大声で未茉は大絶叫する。
「みっ未茉ちゃん・・!!落ち着いてよ!!もぉ!!」
泣きわめき暴れる未茉を看護師と一緒におさえるママ。

「こらこら、大きな声で喘いでいいのはベッドの上だけだよ。」

「あぁ・・・っ?!」
「もぉー嫌だわぁ!東条さんってばぁあ!!」
「こっ…このエロ医者が!!ママもなっ…何喜んで笑ってんだよ!!」

「あれ、未茉ちゃん何その反応…。顔を赤くしちゃって。もしかして最近経験しちゃったの?」

「あ!?」←真っ赤。

「あらやだぁ!!あっ!!きゃあぁぁあっ!!未茉ちゃんったら!!そういえば健君と朝帰りしたばっかりじゃない!!もーなに!?そういうことぉ?!」

「なんだって?!そりゃ、腕よりも一大事だな。」
「んなわけあるか!!ちゃんと診察しねぇとぶっ飛ばすぞ!!!」


・・・・・


「だいぶ無理したでしょう?悪化してるよ。試合も本来ならダメだって言ったのに相当負担かけたね。」
改めてレントゲンを見ながら困った顔をする禅の父に、
「出ちゃダメよって言っても聞かなくて…」
ママも困り果てた顔をする。


「どうにかして治せよ!!このセクハラ医師!!!」
「セクハラが一番得意な分野でね。」

日本でも指折りのスポーツ専門の名医師が大真面目に答える・・・・。