「未茉もエマと勝負するんやで!!」

「!!」
「うちが死ぬほどスクリーンかけたるで。せやから未茉は死ぬほどシュート決めてくるんや!!」
「静香…!!」
背中も痛く傷だらけだろうに、親友が自分に向けた真剣な言葉に未茉は胸に響いた。

「バスケでお前誰にも負けへんやろ!?」
「ああ!!」

「うちも愛の力なら誰にも負けへん!!」
「あ・・・?」
「試合に勝ってうちは匠さんと初デートをするんやぁぁあ!!!」

おらぁぁあ!!とゴール下へと猪突猛進する静香はジャイコを力で交わして、シュートを決める。

「「おおぉ!!」」
「なんだ急に7番の動きがよくなったぞ!!」
「まだ諦めてないな東京!!」
ゴール下のパワープレーに観客達は盛り上がった。

「きゃぁあ!!やったわね!!」
まだそんなスタミナが残ってたとは…と静香を侮っていたジャイコはよろけて手を出せなかった。
「そんな図体できゃあっとか言ってんな!ジャイコ!!行くぜ!!」
つられて力が漲ってきた未茉も走りながらジャイコを挑発すると、
「なぁんですってぇ!!」
怒りは噴火寸前・・・