TIPOFF!! #LOVE WINTER






「そこじゃないんだけどなぁ・・・。聞いてた?」

「聞いてた♪」
ぎゅっと抱きついたまま、翔真も上体を起こし、ご機嫌でなつく未茉の顔を見て、(まぁいいか。)と頭をなでなでする。


「細かいことは気にすんな!!あたしがお前を幸せにするから。今度はあたしがお前の為に強くなる!」

「うん。でもなんか男女の立場逆じゃない?普通男が幸せにするんじゃない?」
「は?幸せになることに男も女もねぇだろ!?」
「まぁ……男女平等のこの時代だからないのかなぁ…?」
「何ぶつぶつむずかしいこといってんだよ!」
強気につっかかってくる未茉の姿に思わずまた笑みが溢れる。

「笑うな!」
「ごめん。男前すぎて」
「おう!そこら辺の男には負けねぇよ!」
「莉穂ちゃんも言ってたよ。“未茉はそこら辺の男よりかっこいい”って」

「だろっ!?惚れたろ?」
「俺は昔から女の子としてね。」
立ち上がり、差し伸べられた手のひらを握り返した。

その大きな手のひらいっぱいの温もりが温かくて今までで一番確かに繋がってるのが分かった。
そんなことを思いながら見上げると翔真の優しい眼差しが自分に降りてくることが何よりも嬉しくて、

たったそんなことでも心底大好きって思える自分がいた。
もっと強くなろう。頑張ろうって思える自分も大好きだと思えた。





「え・・・お前ら、一体どんな激しい話し合いしてきたんだよ・・・。」

学校に戻ると、全身泥まみれの二人を見た結城に苦笑いされて聞かれるであった・・・。